干支と西暦の山に登る荏原山歩会だより


秋深し、今年2度目の銚子ヶ峰 1/2


06年11月3日

【日 程】2006年11月3日
【山 域】白山南方尾根
【山 名】銚子ヶ峰 1810.4m
【地 図】

「この地図の作成にあたっては、国土地理院発行の数値地図25000(地図画像)、50mメッシュ(標高)を使用しました。」
国土地理院の成果の使用・複製に当っては、規定を守って下さい。
ルート記入はカシミールで作成しています。

【交 通】マイカーでR156経由で、石徹白から林道で大杉下まで
【水 場】登山口、大杉、避難小屋東下
【メンバ】富山橋、N田、S田
【天 候】晴れ
【タイム】今回
     7:55登山口→9:30おたけり坂→1:10避難小屋
     5:25小屋発→5:50母御石→6:10頂上6:30
     →7:00避難小屋

     8:55下山発→10:15登山口
     



ここ数年、秋紅葉の頃、白山避難小屋泊まり山行が続いています。今年もと言う事で、中宮道ゴマ平はど
うかと思ったのですが、少し変った所が良いのでは?と云う事になり、秋には行った事が無い銚子ヶ峰と
云う事になりました。

早朝4:30、見上げれば星空、富山から岐阜郡上市石徹白の登山口を目指して出発。
富山ICから白川ICまでは高速道、その先は高速未開通のため下道を走り、ひるがの高原でトイレ休憩をし
て石徹白へ。
途中で追いついた富山ナンバーの車、同じ山に登山に行くのかと思いきや、人工雪で滑るウイングヒルズ
スキー場へ入って行きました。

登山口に付いたら駐車している車は7−8台、思ったほどの登山者は来ていない様です。この様子なら、
予備に担ぎ上げるテントは要らないでしょうが、宴会をして迷惑をかけるかも知れないので、持って行く
ことにしました。


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朝食を済まして登山道へ。登山口辺りの標高は今が紅葉の盛り、今日は晴れの良い天気で色も鮮やか、し
ばらくは紅葉を楽しみながら登る事にします。
銚子ヶ峰までの登山道は、急登で厳しいと云う所は少なく、急だと云えば、登山口から大杉までの階段、
おたけり坂」と名の付いた短い急登程度しか有りません。
小屋までは、普通に登れば2時間ですが、我々は道草を食う予定なので、3時間程度を見込んでいます。


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階段を登り切って、何時もの様に石徹白の大杉を眺め、引き続いて少し緩くなった坂を登ります。


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登りきれば緩い傾斜の尾根歩き、木々の合間から、野伏ヶ岳、薙刀山、よも太郎山、願教寺山などの連山
を眺めながら登ります。


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道草を探しながら登りますが、どうやらこの登山道には道草が無い様で、予定時間よりだいぶ早く進む様
です。
途中で一息入れる事にし、珍しくザックを降ろしての休憩をしました。とその時、ラストを歩いていた島
ちゃんが、途中で抜いた山シャツを落として来た事に気付きました。
でも、ここまで1時間近く歩いているので、取りに行く事も出来ず、ここは後から来る登山者の善意に頼
るしか無い事になりました。
まあ、多分落ちていた近くの木の枝などに、飛ばない様にして掛けて置いて貰えるはずです。

その事はすぐに忘れ、ブナ林を眺めたり、落葉のカサカサと心地良い音を楽しみながら登り続けます。


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さて、登山道はおたけり坂にかかります。ここを登り切ればもう小屋まで1時間もかかりません。今日は
ザックを小屋まで担ぎ上げれば、残り時間はブナ林に入って草探しをしようと云う魂胆なので、もうすぐ
荷物から開放です。


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登り始めてから2:10、道草が無かったので、ほぼ標準所要時間と云うところでしょうか、早い時間の
小屋到着になってしまいました。午後からの予定を繰り上げ、すぐにブナ林へ入る事にします。


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その前に、水場の確認です。小屋の東側下へ4−5分降りた所に有る水場ですが、こんな尾根近くでどう
して?と思うほど、この時期でもこんこんと湧き出ており、全く心配は無用でした。

話は前後しますが、後続の登山者が到着したので、山シャツの事を聞いてみると、確かにそのシャツは有
り、木の枝にしっかり掛けて有るとの事、やはり登山者の善意は確かです。たぶん、下山するまで残って
いる事でしょう。
地図を見ると、丸山方向へ登山道が載っていますが、その形跡はもう全見る事が出来ず、仕方が無いので、
一旦尾根分岐に登り、そこから藪漕ぎを開始でした。
今日は天気が良いのでガスる事は無いでしょうが、迷子になる事が無い様、帰りの風景を記憶しながら、
ブナ林の藪の薄い所を探します。

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藪の薄い所に来ると、やや期待外れながら、ぽつりぽつりと草?を見つける事が出来ました。広いブナ林
なので、歩き回れば相当量の草が有るのでしょうが、何しろネマガリダケの藪が濃くて、歩き回るのに時
間がかかります。
藪の薄そうな所、枯れ木が有る場所を見つけては近付き、何とか数種類を見つける事が出来、帰り道の藪
漕ぎも荷物を担いで登った以上の苦労をして小屋に戻ったのでした。


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小屋前のテーブルで昼食小宴会、ほとんど休む暇も無く夕食宴会の準備に入り、そのまま宴会に突入でし
た。
日帰りの皆さんはどんどん通過されます。こんな所で泊まるとは?と、不思議そうな顔をされるのはあた
りまえでしょう。
1:50に登った2人も降りて行きました。どうやら、今日の泊まりは我々だけの貸切の様です。
後はアルコールの切れるまで、のんびりと宴会が続き、シュラフに入ったのは、18:30頃でした。

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