干支と西暦の山に登る「荏原山歩会」だより


04年7月18−19日
長野県 八ヶ岳 花が転じ、ガスと温泉の山旅


荏原山歩会有志の山行です、参加者は女性6人、男性4人の計10人でした。
ルート予定は美濃戸ー赤岳ー硫黄岳ー本沢温泉泊りー夏沢峠ー硫黄岳ー赤岳鉱泉ー美濃戸で
した。しかし、これは多分無理と、夏沢峠から桜平に下山を考えていました。
正直を云うと、一日目の赤岳から硫黄岳経由も無理で、行者小屋で赤岳鉱泉へトラバースか
も知れないと思っていたのでした。

00:00 荏原公民館前発
登山口までの所要時間4−5時間、この位の時間に出ないと、駐車場の確保が出来ないでし
ょう、少しでも消耗を少なくするため、美濃戸に駐車したいものです。

天気は悪くない予報でしたが、途中で大降りに出合いどうなる事かと思いました。しかし、
次第に回復するものと信じ、登山口に向いました。

予定通りの時間に美濃戸に到着、駐車場は?、残念ながら満車状態で、1台分のスペースを
確保するのがやっとでした。
下山の事を考えると、美濃戸口から美濃戸までの足として、1台は美濃戸口に置いた方が都
合が良いと言う事で、場所取りをして貰いながら、1台を美濃戸口へ移動、何とか車置き場
が決着した時は5:00を過ぎていたのでした。

例によって取り前の厳しい駐車場の親父に「嫌かったら帰ってよいよ」と言われ、立山など
とはずいぶん違う態度に驚いたメンバーでした。

嫌けりゃ帰れと言う親父

05:35 美濃戸駐車場出発
ようやく準備を整えて出発。

雨を心配しての服装 南沢入り口の案内板

30分も歩くと、雨の心配は無くなったのですが、辺りはガスに包まれ始めて来て、気分の
良い歩きとはいきませんでした。

6:25、針葉樹の林を行く

08:20 行者小屋
行者小屋の少し手前から見え始める赤岳などの絶壁は、今日はガスのため見る事が出来ませ
ん。もし見えていたら、果たしてファイトが湧くか尻込みするか、どうやら、今回は見えな
くて良かった様な気がします。

にぎわう行者小屋前

だらだらと登る登山道ですが、それも行者小屋で終わります。その後は文三郎尾根の厳しい
登りに喘ぎます。

鉄製の急階段 ゆっくりと登ります

10:10頃 阿弥陀道と合流
最難所はどうやら通過、少し穏やかな登りになりますが、今度はガスに加え、強い風に見舞
われます。凍える様な寒さで休憩もして居られないほどでした。

稜線に向けての鎖場にさしかかります。ガスで視界が遮られているので恐怖感は無い様です
が、なかなかの厳しい登りでした。

頂上近くの難所

11:15頃 赤岳頂上
最高峰赤岳、ここで終わりでは有りませんが、取り合えず目標の一つを達成、しかし、出発
の遅れも有り、予定時間よりかなりの遅れが出ています。少々辛いでしょうが、長く頂上え
を楽しんでも居られません。

赤岳頂上

せめて展望荘まで行って昼食にしようと、頂上小屋を通過、12:20頃ようやく展望荘に
たどり着いて昼食でした。

ガスの登山道は続きます。次々と岩峰やら鎖場やらが出て来ますが、見えるのはほんの至近
距離だけ、ただ歩くだけでした。

14:10頃 三叉峰

ガスの道が続きました ここもガス

14:20頃 横岳奥ノ院

ここもガス

コマクサの群生地など、花畑も多いのですが、悪天のためスチル撮影はほとんど出来ず、少
しのビデオ撮影のみで済まして歩きました。
ここに出ている映像はビデオからの抜き取り、残念ながら綺麗なはずの花と展望映像は全く
有りませんでした。

硫黄小屋近くで少し視界が明るく コマクサはガスの中

15:10頃 硫黄小屋
本沢温泉まで残り2時間を目標に硫黄岳に向かいます。
硫黄岳はすぐでしたが、そこから夏沢峠、夏沢峠から針葉樹林の中を本沢温泉までの下りは
何処まで続くのかと思うほどの長い道でした。枯れ木やらがけ崩れを見て、温泉の建物が見
えたかと思うほどでした。
登山道の右下に人影が見え、露天風呂が見えたらようやく本沢温泉でした。

硫黄小屋前 硫黄岳ケルン

17:25頃 本沢温泉

温泉到着

無愛想で不味い食事、おまけに缶ビール1本誤魔化し事件など、気分の悪い事、ぬるま湯の
内湯、こだわりの日本最高所の野天風呂も、好き嫌いは有るでしょうが、評判ほどの事は無
い気分でした。

7月19日
今日は好展望かと思われたのですが、出発時間には雨がぱらつくなど、期待に反した天気の
様です。

朝は好天 野天風呂で朝湯

07:30頃 本沢温泉発
ハクサンシャクナゲに見送られて出発、下りの時は、こんなに大変な所を登り返すのかと思
った針葉樹の登りも、さほど苦労も無く夏沢峠まで登り返す事が出来ました。

女性見物者がいて、出るに出られず 温泉付近に多いハクサンシャクナゲ

08:35頃 夏沢峠
ここでほんの少し展望が開きました。しかし、その後は針葉樹の下り、撮影気分は無くなり、
私の映像はここで終わりでした。

夏沢峠小屋前 夏沢峠小屋前で展望

順調に夏沢鉱泉まで下山、ここでは携帯が通じるので、タクシーの電話番号を聞こうとする
とタクシーを呼んでくれるなど、本沢温泉とは打って変わった雰囲気でした。
又、桜平までの林道も整備良く、そこに有る駐車場も無料、同じ様な共同私有地と聞きます
が、美濃戸とは雲泥の差と云う感じでした。

タクシーで美濃戸口へ行き、置いて有った1台の車で美濃戸まで行って車を回収、引き返し
て桜平へ、帰り道は縄文温泉(茅野市営)で風呂に入って蕎麦を食べ、今回の山行は終わっ
たのでした。

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