干支と西暦の山に登る「荏原山歩会」だより富山橋の山情報


山報>新潟県松之山美人林、長野県雑魚川林道ブナ林、奥志賀カヤの平ブナ林、飯縄山
【日 程】200年10月10−11日
【山 域】奥志賀、戸隠
【地 図】

【交 通】マイカーで 
【水 場】
【メンバ】荏原山歩会のメンバー4人
【天 候】1日目晴れ時々曇り、2日目、曇り一時晴れ
【タイム】        

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盛り沢山の名前を付けてしまいましたが、実際に登山したのは飯縄山のみ、後はドライブ
で立ち寄った程度の山行でした。
10月9−11日の3連休は東北朝日連峰山麓のブナ林を予定していたのですが、丁度台
風の通過と重なってしまい、残念ながら中止となり、雨ならば温泉かと思いついたのが、
野沢温泉と組み合わせたドライブ山行でした。
11日は天気が持ち直しそうなので、もし天気が良ければ飯縄山登山を組み合わせれば良い
だろうと、思い立ってみたのでした。

8:00頃、荏原出発
夕方早めに温泉に着けば良しと、早朝の町内行事を終えての出発でした。向かうのは上越
ICから松之山美人林です。

杉植林の一角にブナ林を育てると云う、珍しい取り組みのブナ林で、2次林ながら、樹齢
100年程度までの、すらりと伸びた美人ブナが林立しています。
だれが思いついたか、これだけのブナ林を残す事にした決断に感心するところです。この
様な精神がもう少し早くか広く普及していたら、日本のブナはもっと多く残されていた事
だろうと思います。

松之山美人林、ウッドチップも少しづづ葉に埋もれ始めました

次に向かうのは津南町から秋山郷です。津南町のあちこちにもブナを守っている所が有る
様で、道路脇でも細ブナの美林が見える所が有ります。津南町のHPには原生林なども紹
介されていますが、今日のドライブ登山では訪れる事は出来ません。

車は早くも鳥甲山対岸に到着、今年はムジナ平の紅葉が遅いらしく、去年の様な色付きは
有りません。しかし、登行意欲をそそる山並みは相変わらず、紅葉の時期か新緑の時期に
は必ず登って見たいものです。

対岸から見る鳥甲山とムジナ平

さて、車は切明温泉を横目に見て雑魚川林道へ入ります。高度を上げるに従い山の色付き
が綺麗になって来ます。行き交う車も多く、道端で車を止めて撮影する人、散策をする人、
昼食をする家族も見えるようでした。
我々は出来ればカヤの平まで行って昼食にしたかったのですが、今の時間ではそうも行か
ないでしょうから、ブナ巨木を見つける事が出来たら、そこで昼食と云う事にしましょう。

まずは大滝降り口のブナ林へ、ここは昨年と違った所に歩道が切り開いてありましたが、
ブナ林に入るのではなく、川に下りている様子なので、旧の切り開きに入りました。
今年も良い紅葉のブナ純林を見せてくれました。ついでにキノコもと思いあちこち物色し
ましたが、キノコは去年と同様に不作でした。

雑魚川 大滝入り口ブナ林

つづいて今日のメイン、ブナ巨木探しです。
BUNAさんに教えられた標識と駐車広場を目標に進みます。その場所はすぐに判ったの
ですが、ここは去年来た所、この辺りを探して見つからなかったので、ここでUターンし
て帰った所でした。
ここを探しても見つける事は出来ないだろうと、その先に行って見ますが、その先はもう
村境の橋になっており、どうにもブナ巨木が有りそうに見えません。今回もだめか」と思
って戻って見ると、同行の女性達があれではないか」と言います。
良く見てみなくても、それはすぐに巨木だと判ります。先回も多分見ていたと思うのです
がどうして見つける事が出来なかったのでしょうか、不思議です。
4.5mを越える様な巨木は、抜きん出た大きさで相当目立つと思っていたのですが、そ
の巨木は、車道から見ている限り、特別に抜きん出る事の無い巨木でした。

早速近寄って幹廻りの計測です。私の簡易メジャーでは4.7mをわずかに越える巨木で
した。
幹はごつごつとして貫禄充分ですが、空洞などは見当たらず、まだまだ元気旺盛な様子で、
今後も尚大きくなる勢いを感じました。
巨木に寄り添って記念撮影、納得の行くまで眺め、駐車広場に戻って昼食でした。

雑魚川林道の4.7m越え巨木

先を急ぎましょう。次なる目的地はカヤの平ブナ林です。
17:00前には野沢温泉に着きたいので、制限時間は1時間ほど、30分ほどブナ林に
入り戻って来るだけになりますが、このブナ林の核心部は見る事が出来ると云うもの、黄
葉の深まったブナ林に踏み込みました。

今年も綺麗に色付いたブナ林を見る事が出来ました。最初の5分ほどはダケカンバで始ま
りますが、すぐにブナ純林に変って素直に伸びた美林を見せてくれます。
笹を下刈りしたブナ林はすっきりと見通しが出来、綺麗な黄葉と相まって、見る者を飽き
させる事はありませんでした。
予定時間もかなり越えてカヤの平のブナ林散策を終了、野沢温泉に向かったのは到着の予
定時刻さえも過ぎていました。

カヤノ平のブナ林です 同じくカヤノ平ブナ林

野沢温泉「梅之屋」は、最近すっかりお気に入りの宿になってしまいました。しかし、聞
くところでは、最近、主のたーさんがストレス性の潰瘍になり、病み上がりとの事、どん
な様子かご機嫌伺いと云う事にもなります。

多少心配したのですが、やや細っそりしたものの、外見上はさほどの変化も無し、これな
ら心配無用、しばらく酒を慎みストレス解消に努めれば、元に戻るのも遠い事ではないと
思ったものでした。

時間が無くて温泉巡りは出来ませんでしたが、その晩の夕食から貴賓室お開きまで、楽し
い時間でした。
同宿の方が採って来てくれたと云うキノコ料理有り、部屋に帰って同行の4人で、最近の
散歩道周辺の事情話有り、最後は貴賓室で久し振りにアルコールを体に入れると云うたー
さんと同宿の方達との語らいと、夜のふけるのを忘れるほどでした。


10月11日 飯縄山へ


「この地図の作成にあたっては、国土地理院発行の数値地図25000(地図画像)、50mメッシュ(標高)を使用しました。」
国土地理院の成果の使用・複製に当っては、規定を守って下さい。
ルート記入はカシミールで作成しています。

予定ルートは戸隠スキー場から登り、西登山道に降りると云う計画でしたが、スキー場に
行って見ると、日影の無いゲレンデに日が当たり、それを見たら今一登意欲が無くなり、
下山予定の西登山道に向かう事になったのでした。

10:20、西登山道(近道)口
西登山道口の場所が良く判らず、うろうろしてしまいましたが、要は、戸隠中社の有名そ
ば屋前から、ちびっ子忍者村を目指し、忍者村を通り越して、左に注意して行けば、20
0mほどで近道口が有り、もう100−200m行くと、本登山口が有りました。

10:30、出発
カラマツ林を登りはじめます。すぐに尾根に出て、本道に出会います。(その5mほど手
前に紛らわしい尾根道が有るので注意ですが)本道に出れば、広くしっかりした登山道が
続きます。

11:15、萱ノ宮鳥居
傾斜の緩い尾根に付けられているので、行っても行っても高度が上がらない気がしますが、
萱ノ宮の鳥居に出会うと少しづづ勾配が強くなり始め、道幅も狭くなって本格的登山道ら
しくなります。
先日の雨の影響か、少々ぬかるんで下山時には滑りそうな場所も有りますが、その急勾配
も標高差200mほどでしょうか、頂上手前で再度緩い勾配になり、頂上(奥宮の在る)
が見えています。最後の急登前では一の鳥居から登る登山者も近くに見え、合流点もすぐ
そこ、合流点が過ぎると、奥宮の在る頂上でした。

12:50、奥宮頂上〜13:40
展望無し、今日はここまで、最高点は次回のお楽しみと云う事で、ここで昼食をして下山
する事にしました。昨日カヤの平で、ひょんな事から貰ってしまったクリタケなどを使っ
てキノコ汁を楽しみました。

下山は、心配したほど滑る事も無く、キノコ探索をしながらでした。下山口近くで、頂上
下の分岐で道を間違え、降り口が判らなくなったと云う母娘を助け(?と言うほどでも無
いが)、無事登山を終える事が出来ました。

15:40、登山口

紅葉不作、展望不良(戸隠や西岳、眼下の展望は有り)でした。しかし、今回の山行は雨
で、ドライブ山行を覚悟していたので、これでも充分、楽しい山行になりました。


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