干支と西暦の山に登る「荏原山歩会」だより
04年7月31−8月1日
福井県 荒島岳、白山北方 三方岩岳、10周年宴会山行
荏原山歩会の発足10周年記念山行と宴会でした。参加者は女性7人、男性9人の計16人
でした。
予定は31日未明から荒島岳に取り付き、気温の上がる前の昼頃には下山してしまい、その
まま温泉に向かう。
1日は朝ゆっくりと出発し、白山SP林道から1時間弱で辿り着く三方岩岳を散策し、世界
遺産萩町で蕎麦を食して家路に着くと云うものでした。
一番の難所は何と言っても、低山ながら厳夏期に標高差1200mを登ると言う荒島岳でし
ょう。早朝のゲレンデ登りは何とかなるとしても、下山時に灼熱の太陽に会うと、相当の消
耗になる事が予想されます。
01:00 荏原公民館前発
登山口までの所要時間3時間余り、現地到着の頃は未だ暗いでしょうが、出発準備をしてい
る内に明るくもなるでしょう。
今回は奮発して貸切バスによる移動です。時にはこの様に楽珍な移動も良いものです。富山
ICー福井ICまで高速利用、登山口に着いたのは予定より少し早めでした。
4:15、登山口着 |
準備が整ったところで辺りが明るくなり、ゲレンデに取り付きました。最初はやはり元気が
有って、ゆっくりペースで行こうとする私の先に出る人が多く、スタミナ切れが心配になり
ます。
空が明るくなり、太陽が照り始めるのかと思ったのですが、どうやら今の所曇り、風も吹き
抜けているので、暑さは少し和らぐ様子です。
日の出前、空が明るく | 5:30、スキー場終点 |
ゲレンデが過ぎると樹林に入り、ブナ林にも出会い、気分良く歩く事が出来ます。3−4m
のブナ大木を見て、ブナ林内で一休み、その次の休憩場所はシャクナゲ平になるでしょう。
と、思っていたのですが、きっちり整備された登山道は、多くが急な階段になっており、こ
れがなかなか厳しい消耗になります。
登山者が多過ぎるのでしょうか、階段の無い所はブナの根がむき出しになり、痛々しい思い
がします。これでは急な階段設置もやむをえないでしょうし、むき出しの根の保護策として
木道なども必要になるでしょう。
5:55、ブナ林に入る | 6:00、むき出しのブナの根 |
今日の下界では相当な高温の様子、風が吹き抜けても心地良い程度で、汗が乾いて寒くる感
じる様な事はありません。
これで陽射しなど有れば大変な事ですが、幸い曇り空になっており、太陽の直射は避けられ
ています。
6:25、休憩 |
階段の登山道が続きます。ゆっくりゆっくりですが登って行きます。ブナ林が細く低くなっ
たらシャクナゲ平でした。
6:35、シャクナゲ平 |
ここから頂上まで、急傾斜の登山道が多少有りますが、それもそれほど長くは続きません。
樹林は次第に潅木になり、花畑も現れて来ます。所々で展望の良い場所も有り、そこで小休
止を入れながら登りました。
急傾斜上で眼下の展望 |
前荒島・中荒島のピークを過ぎれば、もう頂上はすぐそこです。草原に祠が現れて、そこが
頂上でした。
以前有った無粋な反射板や建物はすっかり無くなり、広場になっており、自然も徐々に復元
している様子でした。
頂上草原は花畑、シモツケソウ・クガイソウ・アザミなどが目立ち、ハクサンフウロウ・イ
ワオトギリなどが見えています。
花の頂上で記念撮影、少々時間は早いのですが、朝食も早かったので、ここで昼食宴会をし
て下山する事にしました。
8:50、荒島岳頂上 | 花畑 |
下山は苦労しました。下山行程の中間当りから遅れる人が出て、その先が登り以上に辛かっ
たらしく、泣きの下山になってしまいました。
下りのブナ林 | 下りのブナ林 |
ブナ林が過ぎると、写真を撮る意欲も無くなり、何とか無事登山口にたどり着ける様、念じ
るのみでした。
温泉宴会
宴会は何時もの様に楽しく、歌って踊って、時間制限一杯まででした。
一里野温泉 | 暑いのに炭焼き料理 |
三方岩岳
この山行はおまけ山行、ほんの少し登って、紅茶とスープを飲んで下山でした。有料料金は
高価ですが、手軽に1700m峰に登る事が出来ます。
三方岩下から | 紅茶とスープタイム |
かくして白川村で昼食、家路へと向かったのでした。
感想?
金さえかければ、楽珍な山行が出来る。しかし、充実感は果たしてどちらが大きいか、私は
やはり貧乏人、金をかけない山行の方が楽しい様な気がします。