山報＞新潟県糸魚川市　梶山新湯〜雨飾山 02/10/13　富山橋
【日　程】２００２年１０月１３日
【山　域】頚城
【山　名】雨飾山（あまかざりやま）１９６３．２ｍ
【地　図】１／２万５千：雨飾山

【交　通】マイカーで糸魚川ＩＣよりＲ１４８で、小谷温泉上の登山口まで
【水　場】登山口、荒菅沢
【メンバ】荏原山歩会　メンバー
【天　候】午前　晴れ
【タイム】今回＝登り４：３０・頂上と食事１：５０・下り２：３０
　　　ガイド本＝登り　　　　　　　　　　　　　　　　　下り
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雨飾山、深田百名山で有名になり、多くの人が一度は行って見たいと思う山でし
ょう。この山の最適期は紅葉のシーズンと云う事で、最盛期の山になるかも知れ
ないが、最高の紅葉を楽しむなら、この時期しか無いと言う事で向かった山でし
たが・・・・・

０５：００頃　富山市の自宅発

登山口

０７：００頃 登山口駐車場
驚きの車台数でした。登山口に入る手前から道路の脇は車で満杯、登山口近くま
で入っても駐車スペースは無いだろうと思われる状態でした。しかし、様子を見
るため強引に登山口まで進入し、何とかスペースを見つけて駐車しました。
人が多いとは常々聞いてはいましたが、車の数を見て、ここまで多いとは考えて
いなかったので、このルートを選んだ事をマズイと思ったのでした。

０７：３０ 登山口出発（１１７０ｍ）
登山口は門の様になっていて、中を潜るか脇を通り抜けて登山道に入ります。道
は２０分ほど草の生えた河原の様な所を行きます。
左の斜面はブナ林になっていて、まだ紅葉の盛り前の色を見せていますが、今年
は紅葉の時期が１週間以上遅れている様です。

０７：５０　登りに入る（１１５０ｍ）
登りに入る前に一旦ここで全員集合し、人数の確認をして登りにはいります。は
ぐれている者無し、今の所登山者で込み合うほどの事は無い様です。
良く踏まれた登山道で、歩きやすい道が続きます。ブナ林は純林にこそなりませ
んが、途切れる事無く見えていて、その他の木々の紅葉もなかなか綺麗に色づき、
目を楽しませてくれます。綺麗なブナ黄葉の下で一休みし、気合を入れて上に向
かいました。

０８：３０　ブナ林（１５１０ｍ）
このルートではこの辺りが一番のブナ林でしょう。３ｍ越えのブナも見えるブナ
純林になっていて、見応えが有ります。
しかし、この辺りから前方に登山者の姿が多くなり始めました。休憩場所が有る
ので、休む時間が長いからでしょうか。
ざわざわし始めた登山道ではブナ林が美しくてもあまり楽しむ事は出来ません、
一応カメラに納めてはいるものの、どんどん先に進む事にします。

荒菅沢に向かって下降に入ると、登山者の数はますます増え始めました。まさか、
と思って上の方を眺めて見ると、人の行列が見えていました。荒菅沢も沢からの
登り返しの道も、何だか人の切れ間が無い様子です。

早くも渋滞？？？、でしょうか。

０９：１０　荒菅沢（１４４８ｍ）
冷たい沢水が流れ、ここで休憩する登山者が多いのですが、今日は特に多い様で、
水の汲むのもためらうほどでした。

しばらく休憩をして急登に入ります。ぐんぐんと高度を上げると云いたいところ
ですが、この頃になると下山者に出会い始めます。
登るに従い下山者が多くなり、団体にも出会い始めると、登る速度が落ち始め、
はしごが見える辺りに来ると、完全に止まってしましました。

渋滞で止まっていても、最初の内は余裕が有って、振り向いて山々を眺めたり、
眼下の紅葉を楽しんでいたのですが、それも長くなるとイライラし始め、はしご
の交互通行点では、何やら大声が出始めています。

最近はこの様に込み合う山に登った事の無い私は、もう下山したい気分ですが、
そうも云っておれません、じっと我慢で少しづつ登りました。

はしご

１０：４０ はしご（１８００ｍ）
最大のネックのはしごを通り抜けた時は、早ければ頂上に到着しているかも」と
思っていた時間になっていました。

１０：５０　笹平（１８８０ｍ）
笹平はもっと最悪、ここまで来た登山者は下山も登頂もままならないのか、笹の
無い場所に入り込み、休憩を決め込んでいます。
ささの無い場所、これは笹平ではお花畑です。当然「立ち入り禁止」、もはやマ
ナーを云っている場合では無いと云うところまでになっていました。

取り合えず頂上に行き、笹平に降りて昼食をする事として頂上に向かったのです
が、行き交う登山者が多すぎて、登りと降りの言い争う声が聞こえると云う、最
悪の思いでした。

笹平から頂上への登り

１２：００　雨飾山頂上（１９６３ｍ）
こりごりの思いで登頂、記念撮影の気分にさえもならない頂上でした。早々に下
山をしたのですが、これもやはり大混雑、ガマンガマンの通行でした。

１２：３０　笹平、昼食（１６８０ｍ）〜１４：００

１４：００　下山

１４：５０　荒菅沢（１４２０ｍ）

１６：２０　登山口（８８０ｍ）

後記
雨飾　人で覆われ罵声飛び　あきれ返って語る事無し

もうこの様な時期に小谷から雨飾山に向かう事は無いでしょう。この山はこれほ
どに人が集まる様な素晴しい山とは思えません。

　　　　　　　　　　　　　　　２００２年１１月１４日　　　富山橋