干支と西暦の山に登る「荏原山歩会」だより


山報>長野県 西暦の山 五地蔵山 96/09/20 富山橋
【日 程】1998年9月20日
【山 域】戸隠
【山 名】五地蔵山(ごじぞうやま)1998m
【地 図】1/2万5千:戸隠山
【交 通】直江津からR18・H上信越で長野方向へ、戸隠村戸隠牧場が取り
     付き口。
【水 場】標高1600m付近(不動滝上)が最終水場
【メンバ】「荏原山歩会」三島M・W、金森M・W、富山橋M・W、春田M、
     大島W、大石W、砂田W、藤木W・金井Wの12人
【天 候】晴れ
【タイム】今回=登り3:30・頂上と食事0:50・下り3:10
通常=登り3:00・         ・下り2:00                           
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干支の山と西暦の山に登る「荏原山歩会」、干支の山「虎谷山」はすでに終って
いますが、今回は残された西暦の山への山行になります。
通常、五地蔵山を目標に登る人はまず無く、今年だけ、我々の様に西暦の山に拘
りを持った者だけに注目される山でしょう。
五地蔵山は、1不動から高妻山頂上の10阿弥陀までの、合目表示代りの一地点
ですが、地図にも名前の載るしっかりした山で、頂上こそ笹藪になっているもの
の、少し離れた2000のピークは展望の良い場所になっています。

08:30 戸隠牧場駐車場
昨夜は高妻山に登り、1不動避難小屋で泊りましたが、西暦の山には皆さんと一
緒に登りたかったので、小屋を7:00に出て下山、牧場駐車場で待つ事にしま
した。

定刻より早く現れるのではないかと思っていましたが、定刻になっても現れず、
行違いの可能性も考えましたが、間もなく姿を見せほっとしました。

今日は最高の天気、目標の五地蔵山も牧場の上に、すっくと立ち上がり、辺りで
は一番堂々と見えています。

牧場ゲートから五地蔵山をのぞむ


08:50 出発(1200m)
牧場見物の人は有料、山行の人は無料で牧場を通過する事が出来、登山届けを済
まして牧場の作業道に入ります。

09:05 牧場を出る(1250m)
登山道は大洞沢に沿って付いており、牧場を出てもしばらくは緩い傾斜が続き、
サワグルミとミズナラが主で、ブナが少し混じる樹林帯を行きます。照りつけて
いた日射しも木陰になり、風はほとんど有りませんがまずは快適な登りになりま
す。

09:20 ナラタケ群生地(1300m)
だれも採る事が無いのか、登山者に踏みつけられたナラタケの群生が有り、可哀
想にと、昼のみそ汁の具になって貰う事にし、みんなで採取しました。

美味しいキノコは昼の味噌汁に


10:05 滑滝の鎖場(1500m)
最初の鎖場は、10mばかりの落差の滑滝の右に設置されており、たいした傾斜
でもないので、難なく登り切る事が出来ます。

鎖場も有ります


今日の皆さんの体調は如何でしょうか、三島Wさんは鎖が見えると異常に元気が
出ると言い、トップを切って鎖場を越して行きます。赤谷山で苦労したので、靴
を変えて慎重を期す金森Mさん、今日は快調な様子です。
ただ、久しぶりに山に登ったと言う春田さんと、連日の歩き過ぎで疲れた私がい
つもより不調の様で、私など荷物も無いのに、辛い歩きになっています。

最初の鎖場を過ぎると傾斜も急になり、次々と鎖場も現れ不動滝の見える鎖場で
は、このルート最大の難関になります。岩壁に足場だけが掘られ、立てに垂れた鎖に
掴まってトラバースするのは少々心許ないものです。
少し難儀する鎖場を通過すればもう難しい登りは無くなり、後は多少急傾斜が有
るものの、恐れる事は無くなります。

10:25 一杯清水(最終水場)(1630m)〜10:40
大洞沢の源流は滾々と湧出す清水で始っており、その水の冷たさと美味しさこそ、
五臓六腑にしみわたると言ったところです。
彼岸も近いと云うのに、今日の暑さは真夏並で、吹出す汗で喉が渇き、この位置
での水場は何にも代え難い有難さが有ります。思い切り水を飲み、採ってきたキ
ノコもここで洗って行きます。

冷たい水です


11:05 一不動避難小屋(1747m)〜11:20
稜線の鞍部に建てられた避難小屋は、5m×6m程度の広さか、土間と板の間に
なっており、15〜16人くらいは泊れそうな広さです。トイレが無い割に多く
の利用が有るのか、付近には白い紙が点々と見られるのが残念です。

避難小屋、トイレは無しでした


小屋からは樹林急登になり10分ほど登ると、「2釈迦」になり展望が大きく開
きます。今日は遠望が良い様で、富士山や槍ヶ岳も見えているし、白馬岳など北
アルプスの展望が良い様です。
五地蔵山はまだ高く感じますが、もう2〜3回のアップダウンで到着する事が出
来るはずです。

12:20 五地蔵山(1998m)
1998年9月20日、「荏原山歩会」メンバー12人、西暦の山「五地蔵岳1
998m」登頂おめでとう。

頂上 展望の良い所で昼食


頂上は背の高い笹が茂り、樹林も有って視界が悪いmpで、取りあえず記念撮影
をして、昼食の出来る場所を探します。
100mほど高妻山寄りに行くと、2000mのピークが有り、その頂上は展望
が開いていたので、そこに陣取り楽しい昼食の準備に入りました。

ナラタケ・クリタケ・ムキタケのキノコ汁は余る程の量になり、居合せた人にも
振舞うと云う程でした。

13:10 下山

14:30 1不動避難小屋(1747m)〜14:40

16:20 戸隠牧場駐車場(1200m)

後記
今年は天候不順で、好天の山行は出来ない事が多かった様ですが、今回は素晴し
い天候と展望に恵まれ、1998年虎年の記念山行を完了する事が出来ました。

昨年は1997m剣ヶ倉に向いましたが、道無き山のため登頂は果せず残念な思
いをしました。しかし今年は百名山の途中の山と云う事で、難なく登頂を果す事
が出来ました。しかし、今後は該当の山が無かったり、有っても道が無かったり
で、西暦の山を連続して登る事は無理とおもわれます。
気負わず「行けるところに行く」程度に考えて、楽しい西暦の山山行になればと
思っています。
                    1998年9月24日   富山橋


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