干支と西暦の山に登る「荏原山歩会」だより


「干支の山旅」 富山県庄川町 牛嶽  987m


【日 程】1997年4月13日
【山 域】五箇山
【山 名】牛嶽(うしだけ)987m
【地 図】1/2万5千:山田温泉
【交 通】マイカーで庄川町小牧より山田村に抜ける林道に入り、大きな案内板
     と牛嶽大明神の石柱の有る登山口まで
【水 場】避難小屋のみ、途中の沢は夏場は枯れる
【メンバ】富山橋M・W、三島M・W、松村M・W、金森M・W、春田M、大島
     W、金井W、準会員W2人、合計13人
【天 候】晴れ
【タイム】今回=登り2:10/頂上1:30/下り1:40
1:50 1:20


干支の山に登る「荏原散歩会」1997年の山は、ここ牛嶽になるので、元旦か
ら登った者を始め、今日までに何人か登った人もいますが、今日は全員登山とし
て、庄川尾根〜三段滝を周遊するコースを計画しました。

牛嶽にはいくつかの登山ルートが有ります。頂上まで車で行ける牛嶽温泉スキー
場ルートを始め、庄川尾根ルート・庄川沢(三段滝)ルート・砺波鉢伏ルートな
どが良く使われています。
牛嶽は、昔からこの辺りの人々から崇められていた山らしく、私の中学の校歌に
牛嶽が詩い込んで有りましたし、近くには牛嶽神社や宇志多気神社も有りました。


07:10 富山市荏原公民館前出発
私は昨日、砺波の生家で泊ったので途中で合流し、R156を小牧ダムに向って
行き、ダムの手前でR471に分岐、庄川右岸に渡り利賀村に向って少し行き、
湯谷川の左岸の林道に左折して山田村方向に入ります。

すぐに登山道の標注が有りますが、それは国道から登り始める沢や尾根ルートの
通過点で、実質の庄川尾根ルートの登山口は、大きな登山口の道案内板と牛嶽大
明神の標柱が設置して有る所です。
  
08:45 庄川尾根ルート取付き口出発(400m)
駐車場所は少ないが、道幅の広くなった場所に駐車し、準備体操などをして早速
出発です。かなりの大木の杉植林ですが、最近は手入れをしないのか、低い位置
から枝が張っているもの、密集しているもの、育ちが遅れてしまった小木など、
立派に見ますが、良く見ると放置気味の杉植林を行きます。
  
09:20 牛嶽ハイツ(500m)
杉植林は長くは続かず、植林の先に雑木が見え始めると、左に避難小屋「牛嶽ハ
イツ」が有ります。ここは夏場の利用価値は少ないかも知れませんが、冬山のト
レーニングに使う事が多く、重宝する小屋の様です。炊事場やトイレも有り、2
0畳近くのスペースが有り、牛嶽のトイレはここだけです。ここでゆっくりのト
イレタイムとします。

この先は雑木林となり、マンサク・ダンコウバイ・クロモジなど、樹木の解説な
ども入って、順調に高度を上げて行きます。 

09:50 6合目(730m)
鉄製のベンチが設置して有り、6合目と書いた標柱に、標高が表示して有ります
が、かなりの誤差が有る様です。
この辺りから斜面にはしっかりと雪が付き、雪上散歩の始りになりました。夏道
は斜面をトラバースして頂上を目指しますが、残雪の今、我々は直登して稜線を
目指し、稜線伝いに頂上に向います。

廻りの木々は雑木からブナに変り、前方には径が30〜40Cm程度が続く様に
なり、次第に高山の様子になって行きま。

10:20 稜線(880m)
稜線は利賀村との境界になっており、反対側の南向き斜面もブナ林になっていま
すが、残雪はほとんど見えない様です。稜線まで行ってしまうと藪こぎが少し出
て来ますが、斜面を歩くよりは歩きやすい様です。
ブナがまばらな雪原で、記念写真を撮ったりしながら、のんびり散歩モードにな
り、快適な山行になって来ました。
 

登りの残雪に乗って


11:00 ピーク(930m)
ピークの手前で見上げると、少し癖の有る枝のブナ林が見渡せ、左の緩い斜面に
は、幹廻り2mを越す大木も見えています。
この先のピークを過ぎると、ブナは細く低くなって行くので、この辺りがこのル
ートでは、一番のブナ林かも知れません。
デジカメで撮影して見ますが、どうもそのブナ林の雰囲気が出ない様です。この
デジカメでは無理と言う事にしておきます。 

11:15 三角点の頂上(987m)
次第にブナが細く低くなって、三角点の頂上になります。地図上の牛岳は300
m程西の、神社のピークになっています。

11:30 牛嶽頂上神社(980m)
牛嶽大明神の廻りは残雪も少なくなり、すっかり春の装いになっています。陽気
に誘われたか、干支の山で有名になったか、頂上には我られを含め、20人以上
の登山者がいる様です。

牛嶽頂上


この時期、頂上からの展望は望めませんが、五箇山の山々や、眼下の景色が
見えています。遠くに見えるはずの、北アルプス穂高連峰から白馬岳のパノラマ
や、白山の姿は春霞の中でした。

14:10 下山開始
下山道は予定通り二本杉から三段滝ルートで、二本杉までは尾根筋、三段滝まで
は斜面のトラバースの様な道です。

14:20 細いブナ林(890m)
範囲は狭いがスラリと延びたブナ美人林が有ります。少し歩くとすぐにナラ混じ
りになり、やがて雑木林になり、杉植林になってしまいます。

14:40 二本杉(750m)
ここで山田村からのルートと砺波鉢伏山ルートと、これから下山する三段滝ルー
トが合流します。立派な東屋が設置して有り、若土青年団の5合目標柱も有りま
す。
私が子供の頃は、この辺りは根曲竹で覆われており、良質の竹の子が取れました
が、今は杉植林に変ってしまい、竹さえもほとんど無くなっています。

14:50 ブナ大木の疎林(650m)
二本杉から少し降り、広い沢状の場所に出ると、ポツポツですがブナ大木が見え
ます。
太い物は幹廻り3m近く有るのではないかと思いますが、側まで寄っていないの
ではっきりはしません。標高が低いのでブナの純林とはいかず、ナラの大木も混
じっているので、巨木と思ってもブナで無い場合もあります。

標高を下げ、登山口に近付くと径が20Cm以上もの藤蔓でジャングルの様にな
った場所が有り、藤花の時期も良いのではと思わせます。

15:10 三段滝登山口(500m)
三段滝は落差の合計でも100mに満たない滝ですが、今日は雪解け水を集めて
水量が多くなっているので、見栄えも良くなっています。滝より少し下った両岸
には、赤黒い衣をまとった、座禅草も見えています。
登山口の立派な展望台が見え、林道の牛岳トンネル口に出ます。登山道は更に
下に続いていますが、我々は林道を2Kmばかり歩いて、駐車場所に向います。

車に乗って通る時は余り注意して見ていませんでしたが、この程度の標高でも、
林道より見上げた木々は、ブナが多い事に気づかされました。 

15:30 駐車場所着(400m)


後記
山田村側や砺波側から登ったのでは、自然林が少なく、林道が頂上まで達してい
るので味気無い山ですが、庄川町側は意外に多くの自然林が残っており、思った
以上に多くのブナ林に出合い、気持の良い山行をさせて貰いました。
新緑の頃、尾根道からブナの新緑を見ながら頂上に登り、途中で採ったススダケ
の竹の子汁でもすすり、下山時に藤の花や水量の多い三段滝を見れば、もっと
楽しい山行が出来るかも知れません。

下山後の庄川温泉も結構な湯加減で、疲れが吹飛ぶ思いでしたし、寄道をして五
谷のカタクリの花を愛でるおまけも付いて、楽しい「干支の山旅」の幕を閉じま
した。

砺波市五谷のカタクリ


       1997年4月14日   富山橋


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