干支と西暦の山に登る「荏原山歩会」だより


元旦「干支の山旅} 富山県山田村 牛嶽 987m



【日 程】1997年01月01日
【山 域】五箇山
【山 名】牛嶽(うしだけ)987m
【地 図】1/2万5千:山田温泉
【交 通】マイカーで山田村鍋谷集落上のゴンドラ終点駅まで
     (無雪期は頂上までマイカーでいける)
【水 場】
【メンバ】三島夫婦、富山橋夫婦、砂田Wの5人
【天 候】晴れ
【タイム】今回=登り2:00/頂上3:30/下り1:00


牛嶽は山頂まで林道が有ので、無雪期は車で頂上まで行け、冬はスキーリフトが
頂上下100mまで達しており、あまり登山意欲をそそる山ではありませんが、
今年は特別の山になっています。
今年の干支、丑(牛)年の山に当り、元旦登頂を目指している人が多いかも知れ
ないからです。
12月末の「富山新聞」に、「荏原散歩会」が、元旦登山を目指している記事が
載った事もあり、他の人達に先を越されてはまずいのではと、早朝登山を計画し
たのでした。


01:30 荏原公民館前出発
1週間前から二転三転していた元旦の天気も、どうやら心配の無い天気になる様
子で、満天の星空と月明りの下出発、途中小島の牛嶽神社に参拝し、今日の山頂
神社に無事登頂を祈願して、取付き口の鍋谷集落に向いました。
 
02:40 ゴンドラ駅下駐車場(490m) 
通常なら標高300mの集落までしか除雪してないので、そこから歩かなければ
ならないのですが、今年は運が良いらしく雪も少ないので、ここまで車で入る事
が出来ました。

03:00 出発、ゲレンデ歩き
最初はゲレンデ歩でき始まります。ゲレンデはかろうじてスキーが出来る程度の
積雪で、あちこちに泥やらブッシュが出ている状態です。歩くのも楽でなく、踏
固めたゲレンデは堅くなって滑りやすく、踏固めてない所はスボリと踏込んでし
まうので厄介です。

03:30 林道に分岐(650m)
ゲレンデを登り切るつもりでしたが、2度目の林道との出会いで、林道を歩いて
見ると、以外にも表面が堅く凍り、カンジキ無しで歩いても沈み込まない事がわ
かり、林道歩きに切替えました。
振返って見ると、富山方向の町明りが美しく見えています。大晦日から元旦にか
けての夜は、電気を付けている家も多いのか、特別明るく見えている様です。

04:00 上部のゲレンデに出る(750m)
林道は上に来てもう一度ゲレンデを通過しており、ゲレンデでUターンしている
ので、ゲレンデを直登した方が近いのですが、滑りやすいゲレンデを無理に行く
事も無いので、素直に林道に従って行きます。

ゲレンデを離れてしばらく行き、気が付くと東の方向にガスがかかり始め、今日
の御来光は無理かと思わせます。
富山で元旦に御来光などほとんど無い事なので、期待などしていませんでしたが、
先程まで天気が良かっただけに、もしも御来光に出会えなかったら、さぞかし残
念な事でしょう。

風の通り具合か、所々に雪面の凍結が弱くて沈み込んでしまう所が有り、その様
な場所の通過は時間がかかりますが、概ね順調に進む事が出来、前方に頂上の社
や休憩所が見え始めます。

05:00 牛嶽頂上神社(980m)
三角点の有る頂上は、ここから西500mに有りますが、ここを初詣の神社とし
て、まずはここで参拝をし、夜明けを待って三角点まで行って見る事にします。

日の出まではまだ時間が有るので、ツェルトで風避けをして「おとそ」を頂きな
がら、夜明けを待ちます。

夜明け30分程前だったか、ツェルトを出た三島さんが「空がきれいだ、御来光
が見えそうだ」との声、最初は信用出来ませんでしたが、空気孔から外を覗いて
見ると、遠くの山のシルエットと、赤くなり始めた空が見えていました。どうや
ら今日は元旦の御来光を見る事が出来そうです。

真っ赤に燃える空 喜びの表情 御来光


素晴しい御来光でした。夢中になって見ていたので、御来光の時刻の記録をする
事を忘れてしまっていました。
富山市の我家から見る正月頃の日の出は、立山から薬師岳の稜線途中「すごうの
頭」辺りからで、だいぶ角度が高くなってしまいますが、ここに来ると位置も角
度もまったく違っています。
御来光の場所は、穂高岳の肩から出ると言った感じでしょうか、槍ヶ岳から穂高
連峰のシルエットが浮び上り、オレンジ色の雲と明け切らない空、次第にオレン
ジ色が薄れて、遂にその輝きを見せてくれる太陽、その最初の光こそ御来光の一
瞬でした。鋭く光る眩しい輝きは、息をのむ様な神聖さで、我々の邪悪を払い落
していくかの様でした。
かなりの沈黙が有って、やがて思い出した様に合掌をする者、写真を撮る者など
がいて、やっと喜びのバンザイが出たのでした。

記念撮影 余韻を残して下山準備


07:40 三角点に向けて
三角点の有る頂上は、庄川町と利賀村の境界に有り、ブナ林に覆われた尾根道は、
山田村側に比較すると、ぐっと山らしくなります。ブナは太い物は見当りません
が、やはり杉植林でないだけに、気分が良いものです。

08:00 三角点(987m)
見た目も地図上も、社の有る頂上とは高さは同じですが、三角点は正式の高度が
表示して有り、7mばかり高い事になります。ここは切開きも少く視界も悪いの
で、頂上を確認して、社の頂上に戻る事にしました。

08:30 下山開始
素晴しい御来光を見せて貰った頂上に別れを告げ、「荏原散歩会」の全員登山で
の再会を誓って下山しました。

09:30 駐車場所着


後記
元旦登山など初めての事でしたが、幸運にも今年の少雪と天気に恵まれ、考えら
れない容易さで頂上立つ事が出来ました。
干支の山「牛嶽」丑年の元旦に登って御来光を拝む、富山にいてこの様な好条件
に恵まれる事は、まず無い事でしょう。この様な幸運に巡り会えた五人、今年は
幸運に恵まれる事間違い無しのはずです。

  1997年1月1日   富山橋


inserted by FC2 system