干支と西暦の山に登る「荏原山歩会」だより


「西暦の山旅」 岐阜・富山 寺地山 1996m


【日 程】1996年06月16日
【山 域】北アルプス富山岐阜県境
【山 名】寺地山(てらちやま) 1996m
【地 図】1/2万5千:下之本・有峰湖
【交 通】マイカーで岐阜県神岡から双六川右岸を有峰林道に入り、山吹峠を越え
     て打保地区に入り、林道を標高1200mまで登った所が登山口
【水 場】水ノ平沢に清流有り、以降に水場は無い
【メンバ】三島M・W、富山橋M・W、砂田W、大石W、藤木W、金井W、金森W
     の9人
【天 候】晴れたり曇ったりで、一時雨
【タイム】今回=登り4:15/頂上で1:00/下り3:55
     通常=登り3:30/       /下り2:20(休憩無し)
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今年の干支、鼠年にゆかりの大鼠山(おおねずやま)と、1996年と標高が同
じ寺地山に登り、「干支の山に登るシリーズ」のスタートにしようと計画した記
念登山で、「荏原山歩会」5月の大鼠山に続く定例山行です。
登山道は神岡新道と飛越新道が有りますが、今回はミズバショウに期待をし、ル
ートの長い神岡新道を利用しました。

飛越新道の取付き口は、有峰林道の飛越トンネル岐阜県側(1500m付近)が
取付き口で、ルートは少し短くマイカーでのアプローチも便利です。

05:10 富山市の荏原公民館出発
梅雨に入って雨の日が続いていましたが、今日は何とか雨が降らない様な空模様
の朝です。視界は霞んだ様になっていて、良いとは言えませんが、大雨にならな
い事を祈って出発です。
岐阜県神岡でR41からR471に、さらに双六川右岸を有峰林道に入り、山吹
峠を越えて打保地区に入ります。

07:20 打保林道口
ここで林道口のゲートが締っているという、思っていなかったハプニングが有り
ました。どうやら、山菜シーズンが終っておらず、地元の山菜採りを保護するた
め、自由な通行をさせていない様です。
登山者ならゲートを開けて貰えるのではないかと、近くの民家に聞いて見たとこ
ろ、快く受入れてもらい、折良く通りかかった作業車に頼んでもらって、なんと
かゲートを通過させてもらう事が出来ました。

08:15 登山口手前、橋のたもと駐車場所(1180m)
この辺りは私有地との事で、林道の整備などはあまり良いとは言えず、進むに従
って悪路になって来ます。しかし、北ノ俣岳登山口の案内標識は、各分岐に設置
して有るので、見落しが無ければ簡単に進めます。
やがて4駆でもやっとの状態になって来たので、取付き口までの車の乗入れはあ
きらめ、適当な広場が有ったので、そこに駐車する事に決めました。

08:30 駐車場所出発
地図によると取付き口まで200〜300mを、車道を歩いて取付き口に向いま
した。
この先も同じ様な林道が続いていますが、今日は山菜採りの人影は有るものの、
車は入っていない様子です。
 
08:40 取付き口(1200m)
木々がうっそうと茂る沢で、林道が行き止りになっていて広場が有り、その一角
に大きな道標板が有り、「水ノ平まで1・5Km 120分、 神岡まで30K
m1時間」としてあり、何の事だか??の標識です。
登山道は最初は水音を聞きながら進みます、しばらくすると水音は聞えなくなり、
尾根や斜面の登りになります。傾斜はさほどきついことも有りませんが、所々に
雪で倒れた木が有り、それを越えたり、くぐったりするのがやっかいでした。
さすがゲートに鍵が掛っているだけあって、辺り一帯はカラマツと笹薮で、登山
道にまで、竹の子が突出ています。
踏みつけるのももったいないと、昼の味噌汁の具にするため、摘んでやる事にし
ます。

09:05 窓の開いた場所(1400m)
登山道は樹林帯を通っており視界が効きませんが、決壊のためか窓の様に開いた
場所が有り、神岡方向の山々が墨絵の様に重なって見えています。
そういえば、今日の天気は晴れの予想でしたが、空を見ると晴れか曇りかはっき
りしないものの、大きな崩れは無い様子です。

10:00 水ノ平(沢)(1530m)
打保乗越を過ぎると、70m近く下りになり、水ノ平(沢)の水音が聞え始めま
す。
最近まで雪が有ったのか、この辺りの木々の芽吹きは遅い様で、ブナやダケカン
バの新緑が調度良い時期です。
沢が間近になり、目に飛込んで来たのは、ミズバショウの白とリュウキンカの黄
色で、花にはまだ早いが、コバイケソウの群生も見え、見渡す限りとはいかない
ものの、これだけ有れば、ミズバショウの群生地と紹介しても良いでしょう。
沢には北俣川支流の清流が流れ、飲んで見ると冷たくて美味しい水でした。
 

水ノ平


11:20 飛越新道との出会い(1840m)
登山道は今までより急坂になり、オオシラビソに覆われた樹林帯の中を進んで行
く様になります。
飛越新道との出会いに近づく頃、残雪が次第に多くなり、先行していた3人の登
山者が、雪道の準備をしていなかったのか、「雪が多くて頂上はあきらめた」と
の事で下山して行きました。
広い水平尾根に出ると、飛越新道との出会いになります。ここを使った登山者が
かなり多いのか、富山・岐阜県境尾根には、先行の登山者の足跡も多い様です。

11:30 水ノ平(上)(1850m)
ここにも「水ノ平」の標識があり、岐阜県の自然保護地域となっています。
夏になれば、池塘のある湿原で、一面のニッコウキスゲの花畑が素晴らしい場所
です。今の時期は雪が残り、面影は少ないが、所々に新芽が見えているのは、ニ
ッコウキスゲの新芽でしょう。

12:30 頂上到着(1996m)
水ノ平の緩やかな湿原も終り、頂上直下のわずかの急登を登ると、寺地山・標高
1996mの頂上です。
 

頂上で記念撮影 楽しい昼食


1996年6月16日12時30分、「荏原山歩会」9人のパーティ全員が記念
登頂成功。

頂上からは、北ノ俣岳・中ノ俣岳(黒部五郎岳)は見えているが、剱岳・大日岳・
立山・薬師岳・笠ヶ岳・乗鞍岳などな山々は見えていません。

頂上には先行の登山者が、10人程度いて、我々と合わせると、かなりの賑わい
です。
梅雨時と言うのに、今日は登山者が多いのではないでしょうか。やはり1996
年の記念登山のせいでしょうか。

13:30 下山開始

14:40 飛越新道との出会い(1840m)

15:30 水ノ平(沢)(1530m)

17:15 登山口(1200m)

17:25 駐車場所(1180m)

20:10 自宅到着


標高差わずか700m、軽いはずとも思われるこのルート、途中のアップダウン
と水平道の長さで、実質1000m近くの登山となり、下山に難儀する場面も有
りましたが、全員無事下山で、今年の記念登山は幕を閉じました。
頂上近くでないと視界が開けないのに、今日は天候が悪く、展望が得られません
でしたが、ミズバショウの群生地が見られた事、1996mの頂上に立てた事で
満足でした。

寺地山頂上から見えた北ノ俣岳は、大きな山容と山肌のなめらかさが印象に残り、
花の百名山にも紹介された、あの山肌に咲きほこる花々も、そのうちに是非見て
みたいものです。

1996年6月19日   富山橋

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